2019.05.19 Sunday
阪急電車のPiTaPa(ピタパ)利用回数割引と回数券はどちらがお得か?
JUGEMテーマ:大阪
本日は、阪急電鉄沿線に住む場合の「PiTaPa(ピタパ)」のお得度合いについて考えてみます。
「PiTaPa(ピタパ)」とは、電車、バスの乗車やショッピングの支払いに使える多機能IC決済サービスです。旧スルッとKANSAIのIC版。利用可能エリアはこちらのHPの通り:ご利用エリア(阪急中心の図です)
(現在は消滅した準急箕面行き)
PiTaPaには、「利用回数割引」というものがあります。回数券とどちらがお得か、考えて見ます。
●PiTaPa vs 回数券
「毎日通勤で使う」という場合はPiTaPa定期サービスがお得なのは明らかでしょう。
問題は、「毎日は使わない」けど、「月10〜20回くらいは使う」という場合です。PiTaPaと回数券はどちらがお得なのでしょうか?
まず、大前提として、PiTaPaは1ヶ月のうちの利用回数に依存します。回数券は約3ヶ月有効期限があります。
各交通機関が提供する割引サービスより引用
上の図は、PiTaPa「利用回数割引」の仕組みです。月の利用10回までは、割引がありませんが、11回目以降10%〜15%の割引がつくというものです。詳しくは上記HPをご覧ください。
「月に何回以上利用すると、通常の回数券(11回回数券)よりもPiTaPa利用回数割引の方がお得か?」ということを具体的に考えてみます。
例えば、梅田駅〜箕面駅[270円区間]で考えます。
回数券を購入した場合、2700円で11回乗車可能なカードが発行されます。土日限定の場合は、2700円で14回乗車可能カードです。
前者の場合、1回あたりの運賃は245円(端数切捨て)、土日限定の後者の場合は192円(端数切捨て)となります。
では、PiTaPaでは、245円、192円の水準に達するためには、何回の乗車が必要でしょうか?
PiTaPaで34回乗車時の単価は245円、35回乗車時の単価は244円です。従って、11回回数券よりお得になるPiTaPaの乗車回数は、35回となります!35回も乗るなら、定期券にしてしまわない??
うーん、同一区間なら11回回数券も結構お得なんだな〜(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)
ちなみに、土日限定の14回回数券の場合、単価192円で約29%割引です。PiTaPa利用回数割引の最大割引額は15%ですので、いくら乗車回数を重ねてもこれには及びません。すなわち、土日限定ならば、14回回数券がお得!!ということになります。
従って、PiTaPa利用回数割引のメリットが出てきそうなのは、「乗車区間を限定せず、いろいろな区間で利用する人」ということになりそうです。
●PiTaPa+Sポイント vs 回数券
ただし、阪急阪神グループのSTACIA PiTaPaの場合、利用に伴って「Sポイント」が付加されます。乗車に伴うSポイントの還元率は、0.5%です(200円乗車で1ポイント[=1円相当])。
これを計算に入れるとどうなるでしょうか?
35回PiTaPa利用で1回あたりの単価は244円(端数切捨て)、この時点で付加されているSポイントは42ポイントです。ということで、実質さらに単価が1円ぐらい下るという計算になる(端数切捨てで243円)。
計算してみると、33回利用で単価245円を下回ります。
従って、11回回数券よりお得になるSTACIA PiTaPaの乗車回数は、33回となります!
うーん、ちりも積もれば山となるか・・・1ヶ月限定という制約を考えれば、その制約のない回数券の方がやはりお得な場面が多そうです。ただし、Sポイントの場合は他の目的の利用も可能というメリットはあります。Sポイントカードについてはまた特集します。
ということで、阪急沿線で賢く生活するためには、回数券もバカになりません。特に、土日祝限定回数券はかなりお得です!
●まとめ
・PiTaPa利用回数割引は1ヶ月以内に11回以上利用した場合に10〜15%の割引になります。一方、回数券の有効期限は約3ヶ月です。
・同一料金区間の場合、11回回数券よりお得になる、PiTaPa利用回数割引の使用回数は、一ヶ月あたり33〜35回です。
・土日祝限定使用の場合は、土日祝回数券(14回回数券)が圧倒的にお得です。
・一ヶ月のうちに様々な運賃区間を乗る場合には、PiTaPa利用回数割引がお得になってくると思います。
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